酢豚にパイナップルを入れてくれ

酢豚にパイナップルを入れてくれ

BOOK

世の中には二種類の人間がいる。酢豚に入ったパイナップルを許せる人間と、そうでない人間だ。

ちなみにぼくは、そのどちらでもない。ぼくは酢豚パイナップル過激派だ。酢豚に入ったパイナップルを望んでいる。ぼくにとってのパイナップルは、許すとか許さないとかそういう次元にない。

高慢と偏見とパイナップル

偏見を無くして味だけを感じてほしい。パイナップルがあった方が絶対おいしいから。脳みそを空っぽにして、咀嚼して、飲み込んで、そこから判断してほしい。

温かいフルーツが嫌? しゃらくせえ。焼きリンゴは喜んで食べるくせに何言ってんだ!!

甘いのが嫌? おいおい、砂糖たっぷりのすき焼きはうまいうまいって食べていたじゃないか!!

ピザやハンバーグにもパイナップルを乗せろ! 細長く切ったパイナップルを豚バラやベーコンで巻いて焼いてくれ!!

まだまだ足りない。この欲望は世間から非難されがちな全ての食べ合わせに向かっている。

ハンバーグをドーナツで挟んでほしい! チャーハンやフライドチキンにメープルシロップをかけたい! モッツァレラチーズと桃を和えてサラダにしたい!!

同志はいないか? おるよな? 甘いとしょっぱいを同時に味わいたいよな??

そんな君にとっておきのオススメ本があるので紹介するぞ……。

禁断の変態ごはん

禁断の変態ごはん

カロリーを美味しくいただくためのレシピエッセイ「禁断の変態ごはん」である。

これは、Instagram などで人気の漫画「小林姉妹」の作者が、自身の愛するやみつきハイカロリーレシピをエッセイ漫画と一緒にまとめたものだ。

帯に大食い YouTuber の木下ゆうかさんによる推薦文が掲載されている。「高カロリーは正義!!! 夢のレシピの宝庫です!」とのこと。木下さんが仰っているとおり、とにかくハイカロリーな本だった。

かわいらしい絵で描かれた“変態ごはん”レシピに垂涎しつつ、エッセイ漫画に爆笑できる。脂肪で膨らんだお腹を抱えて笑いまくった。たまに現れるテキストも漫画同様ずっとふざけてて楽しい。腹筋鍛えられて痩せそう。

全体通してとにかく楽しくハイカロリー。これを読めば必ず「自分、デブでも楽しく生きてていいんや。美味しいもの食べよう」と思えるはず。自己肯定感が高まるから、欝気味のデブ(ぼく含む)にもってこいの本だ。

禁断の変態ごはん
禁断の変態ごはん
単行本
1,296円

祖父へ

とにかく、食とは自由なのだ。

おかずにフルーツ、良いじゃない。入れても、入れなくても、どっちも尊重されるべき。

しかし、一度で良い。偏見を無くして試してみてほしい。パイナップル酢豚だろうが変態ごはんだろうが、どちらもそんなに悪いもんじゃあないはずなんだ。


そして最後に、十年ほど前に亡くなった祖父へのメッセージをここに残しておきたい。

昔、白ごはんに粒あん乗っけて食べてたね。

さすがにそれは無いやろ。